夢だったマツエクサロンを開業して3年。地道にがんばってきた甲斐あって、従業員も雇えるまでになったのは良いのだけど、何だか最近みんなとコミュニケーションがうまく取れていない..
残業や有給のルールも曖昧だから、ストレスに感じているスタッフがいるのかもしれない。
そろそろ本格的に労務関連を整理しなくては..
こうゆう時は社労士さんに相談っていうけど、そもそも社労士さんって何をしてくれるんだろ?実はよく知らない..
しもじゅうさん、教えてもらってもいいですか?

ミサキさん、はじめまして!
確かに社労士ってどんな仕事をしているのか、よく分からないですよね。
今日は「社労士って何をしてくれる人なの?」という疑問にお答えしたいと思います。

社労士の仕事とは?

はじめましての場面で、
「社労士って聞いたことあるけど、どんなお仕事してるんですか?」
と聞かれることが、けっこうあります。

社労士試験は、労働に関する法律から出題されます。
労働基準法、労働安全衛生法、労働者災害補償保険法、雇用保険法、健康保険法、厚生年金保険法、国民年金法
それと一般常識。

これらの法律の知識を生かして、
労務相談、社会保険の手続き、給与計算、助成金申請などを行います。

“労務相談”ってどんなことを相談するの?

従業員を雇うときには、労働基準法をはじめとする様々な法律が絡んできます。
ですが、事業主さんがこれらの法律の内容を把握するのはとても大変なことです。
事業主さんに悪気はなくても、知らず知らずのうちに法律違反となってしまっていることもあります。

社労士は、そのようなことが起こらないように適切な方法をアドバイスします。
残業代の計算方法や、シフトの組み方、有給休暇はパートさんにも付与するのか・・・とか。
こんな時はどうするんだろう?と調べている時間ももったいないですよね。

従業員さんが安心して働けて、定着する職場を作るためには、労働に関する法律を守ることが重要です。
トラブルが起こらない、風通しの良い職場を作るお手伝いをします。
職場のルールブックである就業規則や、人事評価制度を作成も行います。

就業規則や人事評価制度の作成は、従業員さんのモチベーションUPにもつなげることができます。

他にも頼めることはある?

【給与計算】正しい給与計算をするには、法律の知識が必要です。見せてもらうと、意外と違っていることも多いです。
最近はクラウドの給与計算ソフトを使って計算されていることも多いですが、その設定がそもそも間違っていたら
正しい計算はできません。ソフトの設定も、慣れた人でなければ難しいかもしれません。
その「設定だけ社労士に頼んで、自社で給与計算をする」という方法もありますし、給与計算をまるごと依頼することもできます。

【手続き代行】社会保険の手続きは、複雑なものもあります。たとえば産休・育休周りの手続きなど、たまにしか対象者がいない場合は、少し手間取るかもしれません。
年に一度の労働保険年度更新、社会保険算定基礎届など、年に一度の手続きもお手伝いしています。

【助成金申請】社労士が申請代行をするのは、主に厚生労働省の雇用関係の助成金です。自治体の奨励金の申請のお手伝いをすることもあります。

厚生労働省の助成金は、雇用保険が原資になっているので、基本的には雇用保険に入っている事業所でなければ申請できません。※一部例外もあり。
助成金には提出の期限があり、1日でも過ぎてしまうと受理してもらえません。慣れない助成金では、その管理も大変ですし、提出書類についても少し難易度の高いものを求められることがあります。

ミサキさん、いかがでしょう?
社労士はこんな仕事をしています。

スタッフが安心して働ける職場をつくるアドバイスをくれるんですね!
助成金も申請できるならしてみたいな!

そうですねー!
助成金を上手に活用しながらスタッフさんが定着する、働きやすい職場を作りましょう♪